パッチテストとRIPT(アレルギーテスト)の違いを教えてください。【NEW】

パッチテストとRIPT(アレルギーテスト)の違いを教えてもらえませんか?
また、同じサンプルで、例えばパッチテストで問題無し、RIPTでは感作性あり、との結果が出る場合はあるでしょうか?この場合、どういう点が考えられますでしょうか? 逆の結果もあり得るでしょうか?

回答をまず先に申し上げますと、たとえ同じサンプルでも、パッチテストでは問題無し、RIPTでは感作性ありという結果はあり得ますし、またその逆の結果もあり得る、ということになります。
パッチテストは一次刺激での反応、RIPTでは累積刺激によるアレルギー反応と、評価する点が異なるためです

パッチテストが調べる一次刺激での反応とは、その製品がもともと持っている刺激性について評価します。例えで申し上げますと、ハイター(次亜塩素酸)は皮膚に接触した場合、誰に対しても皮膚の赤みやただれを生じさせます。これが一次刺激というものです。高濃度のエタノール、石油などは一次刺激性が高い物質で、傷口に触れると染みるようなものが一次刺激が非常に高いものとお考えください。
この一次刺激について細く評価するのが、パッチテストになります。

一方、RIPTで評価する累積刺激とは、その製品を繰り返し使うことによりその化粧品に対してアレルギー反応を生じやすいかどうかを調べる試験です。例えば、エビや蕎麦にアレルギーを持つ方がいらっしゃいますが、エビや蕎麦を繰り返し食べているうちにこれらにアレルギーを持つ方はある確率で生じます。一次刺激はすべての人に生じる反応でしたが、このアレルギー(感作性)は必ずしもすべての人に生じるわけではありません。繰り返し接触(飲食)された方に対し、ある確率で生じるものであり、その確率は食品および化粧品によって異なります。エビ、蕎麦、うるし、パーマ剤、一時期話題となった石鹸で使用された加水分解小麦などはこのアレルギーを生じる率が高いものです。
このアレルギーのなりやすさ(感作性)を長期的な繰り返しの接触により評価するのが、RIPTになります。

なお、冒頭で述べましたパッチテストで問題無し、RIPTで感作性ありとなるものとしてはエビや蕎麦などが、逆にパッチテストで刺激性あり、RIPTで感作性なしとなるものには高濃度アルコールなどが考えられます。

(文:株式会社S2リサーチラボ 皮膚科専門医 下方 征)

→お問い合わせはこちらからどうぞ

タイトルとURLをコピーしました